2009年6月24日水曜日

天才!成功する人々の法則 感想

鉄は熱いうちに叩け!ちょっと最近、ちょこまかと、とっかえひっかえ本を読んでいて、すぐに感想を書かなかったせいで、何を書きたかったのか忘れてしまって、何かトリガーが実行されないと出てこなくなりました。そんな反省もこめて感想です。

 「天才!成功する人々の法則」本書は、人が成功するための条件を分析したものだと思います。逆を返せば、成功するために、どのような事をしたら良いかを説いた本でもあります。いくつかの条件は、自力で整える事が可能ですが、いくつかの条件は社会的に整えてあげないと実現が難しいものもあります。教育制度や教育プログラムなど、本書を読めば考え方が変わると感じました。

 本書では、努力すれば誰でも天才になれるような印象を与えていますが、この点に関しては、私は意見を異にします。人には向き不向きがあり、例え1万時間を費やそうとも、向いていないものに対しては才能が開花しない場合があるだろうと思っています。しかし、一番重要なポイントは、好きな事。好きであれば、向き不向きもあまり関係ありません。好きであれば、まず間違いなく向いています。蛇足ですが、自分は凡人だから天才には適わないと思うのは早計ではないか?と、このごろ思うようになりました。生命は、足りない部分を何らかの形で補うのではないか?という仮説です。天才ならば、何でもすぐに理解して、さっさと解決してしまう。でも凡人には、そんな真似はできないけども、何らかの代替案が用意されている気がしてます。

 数学の問題を解く時間の話は面白かったです。ちょうど今、巡回セールスマン問題をやっていたところなので、遺伝的アルゴリズム(GA)を思い出しました。場当たり的にいろんな考えを試して、その試行錯誤がある瞬間に解へと導くという話は、まさにGAのようです。局所解からの脱出には、ある程度時間がかかります。時間を費やせば、よりよい解へ到達する確率も高くなるのです。

 総じて面白かったので、著者の別の本を読みたくなりました。

追記:映画「アマデウス」は、1万時間を費やしても作曲の才能を得られなかったサリエリの物語という見方もできるかも?1万時間を音楽に費やした彼にはモーツアルトの素晴らしさが誰よりも理解できる。そして、1万時間を音楽に費やしたにも関わらず、神は彼に作曲の才能を開花する事を許さなかった…。

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