2009年12月5日土曜日

思考は共鳴する

「負けない技術」と一緒に読んだのが、「耳で考える」と、「Twitterの衝撃」。私は、Twitterをやっていない。数あるTwitter本の中から「Twitterの衝撃」を選択した理由は、本書には多彩な人のTwitterにおけるユースケースが書かれてあったからです。「耳で考える」は、養老孟司先生と久石譲先生の対談本で、面白い発想が読めそうだと思い選択しました。本書でも「負けない技術」と同様に、現代人には自然と対峙する時間が必要だという結論が出ており、そういった一面にも面白さを感じました。

 本題に入ります。

 「耳で考える」の対談の中で、"石の家の壁に向かい合わせで同じ種類の振り子時計を吊るしておくと、初めは振り子が別々に動いているんですが、やがて同期する"や、マレーシアの蛍が同期して光を放つ現象、人間の持つミラーニューロンの働き、などから長年連れ添った夫婦が同期しないわけがない…という展開が出てきます。
 ブログをやってみて感じたのは、シンクロニシティのような、ある種の思考の同期性です。しかしブログでは、徹底して同期するまでには至りません。リアルタイム・メッセージに近い Twitter ではどうでしょうか?直感で、Twitterは、思考を共鳴させる力が強いのではないか?と思いました。緩やかな使い方をしていれば、緩やかに低周波数で同期し、頻繁に密に使っていれば、高周波にまで同期し興奮作用をひきおこす。
 情報化社会で、世界が同期し、共鳴し、行き着く所というのは、どんな世界なのでしょうか?自己組織化のように、個人がベストを尽くせば全体としても最適解を導きだす?それとも、第二次世界大戦時のヒットラーのようにナショナリズムで同期する?ハーメルンの奏でる笛の音の先にあるのは、どんなユートピアなのかと…。

 天邪鬼な私の性分が、Twitter するのを拒んでいる。皆にそう簡単には同調したくないのだ。自分が自分でいられるために Twitterをしない。きっと、そういう事なのだと思いました。

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