「使える!経済学の考え方」 404 blog not Found で紹介されていて、面白そうなので購入しました。しかし、一部内容が難解です。数学の知識が、そんなに無くても読める感じで紹介されていましたが、途中、独立した事象の総和が1でない確率空間でない確率が登場し、かなり面食らいました。一般的な集合論が成立しないので、論理学も我々が一般的に考える論理学の枠組みでは考えられず、体系自体が無矛盾かどうかを考えなければならない数学の世界が、サラリと語られてます…。ここは、ちょっと理解できませんでした。
久しぶりに日曜日の朝にテレビを見ていたら、竹中平蔵先生が出演されていて、日本はジニ係数が、そんなに悪くないのに、日本では、あたかも格差が広がっているような言葉だけが一人歩きしていると主張されていて、へー、ジニ係数だ!と、この論点を理解できた事に嬉しくなりました。
このジニ係数ですが、専業主婦等も含めた試算、年間所得だけを比較した試算、保有資産も含めた試算、などなど、とり方によって傾向が変わってきそうで、ちょっと気になりました。こんな事を思考できるのも本書のおかげです。
第6章のケインズが何故注目されているかを解説したあたりは、以前に世界危機のセミナーを受けた時に紹介された本が、どうして注目されているのかを伺い知る事ができて、良かったです。もう一度、再読してみようかな?という気になりました。
若干、難解な部分も含まれていますが、今までの中で一番身になった本でした。理系の人は、この本からスタートしても良いのではないでしょうか?
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