2009年4月3日金曜日

来年あたりは決断の年かな

 自分は、どうしようもない根っからのプログラマだ。それが今、ネットワーク(システム)管理者を兼任して、個人情報管理責任者をして、マネジメントを任されて(会社を辞めても失業手当が出ない経営者の一角だ)、実システムのコーディングにタッチして(ひどい時には、3現場掛け持ち)、選択肢の広い技術に触れて取捨選択をしながら、明日のコンセプトを創出し、社員教育も考えなければならないが実質的にそんな余裕がない。
 ネットワーク管理者の地位は、信じられないぐらい低い、何かトラブった時には、徹夜も辞さない覚悟が必要で、ちょっとした無知のせいで他所(インターネット上の他のところ)へ多大な迷惑をかける。お前のところのルータの設定 DHCP が外に対して有効になって、不正経路に使われてるぞというお叱りのメールを英語で受けた事や、SMTPリレーの穴が開いていてスパムに悪用されたりして、対処に追われたり、他人に任せたら不正侵入されてプロバイダに謝ったりと、ネットワーク管理者なら、こんな経験のひとつやふたつはあるだろう。軌道に乗っている時は、あまりやる事は無いかもしれないが、そう簡単に切り出せる類のものでもない。兼任では本業が疎かになって当たり前なのだ。
 マネジメントは方針や判断を行って人に命令する仕事である。そのマネジメントすべき人間が、3つの現場のコーディングを掛け持ちして、納期が間に合わなくてピリピリと神経を尖らせている状況の時もある(こんな時は、ネットワークトラブルや何かの相談が無い事を祈っている余裕すらない)。
 そして、この不景気だ。受託開発は、よほどの隙間でなければ、この先もうやっていけないだろうと思う。SaaS へシフトしていかないと生き残れないと思っている。中途半端な過去の資産が無い方が今は有利だ。当然そのための構想をいろいろ考えて試行錯誤する。傍から見ていると遊んでいるように見えるだろう。ここは自分の真骨頂で苦にはならない。しかし、近年は何でも高度化していて、並大抵の努力とリソースではおぼつかない。問題は会社の体力だ。どこも似たようなものだと思うが、新しい試みで失敗できるゆとりが無い。あれこれ考えても本気でアクセルを踏める状況にはならない。そうこうしているうちに、何をしても無駄感が募るばかりである。
 なによりも自分の心のベクトルと実ベクトルとの方向が大きくずれつつある。誰のための人生か?来年あたりは、どうするか決断すべきだろう。

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