2008年10月20日月曜日

プログラマのための眼鏡

 年齢と共に体力は落ちていきます。若い頃には、長時間モニタを見ていても視力に影響が無い状態であっても、ある年齢から徐々に視力は奪われていきます。振り返って考えてみると、私の場合は32歳ぐらいからだったように思います。
 遠くを見るのに比べて、近くを見るという作業は、まず、焦点が近いという他に左目と右目の角度が普段よりも内側へと寄ります。このように、とても不自然です。
 若いときに比べて眼の筋力が落ちると、長時間モニタを見ることにより、疲れて焦点を合わせるのと、凝視角度を内側へ寄せる事ができなくなります。その状態を繰り返していると、不自然な眼の筋力の使い方をするために、視力が落ちるだけでなく、乱視になります。
 40歳になったある日、視力も0.7を切り、モニタを正視する事ができなくなりました。これでは仕事に支障があるので、眼鏡屋さんへ行き、OA用のカラーレンズで近々と呼ばれる眼鏡を少し遠視を入れて作ってもらいました。ところが、眼鏡屋さんへ行った時が最悪の状態だったので、眼が疲れていない状態で、この眼鏡をかけると余計つらくなりました。この調整をしてもらうために再度、眼鏡屋さんを訪れました。
 眼が寄るような感じで辛いと事情を話したところ、眼鏡のフレームを凹型に曲げて(鼻の部分を顔側へ、外側を顔と反対側へ)調整してくれました。近々の眼鏡というのは、凝視角度を内側へ寄せるような構造をしているそうで、作り上、プロ仕様のOA用途に向いているとは思えません。
 それでも違和感が残るので、別の眼鏡屋さんで、上記を踏まえた相談をして、もう一本OA用眼鏡を作成しました。今度の眼鏡は、普通の眼鏡に遠視を入れてもらっただけの状態(この時には、視力が更に落ちていたので近視用眼鏡の度数を落とした状態)、即ち、度数を単純に足し算・引き算しただけの状態です。
 これはバッチリでしたが、一度落ち始めた視力の悪化は、なかなか留まる事を知りません。現在は42歳ですが、眼の状態に応じて両方の眼鏡を使い分けています。

 もし、若いプログラマが、このブログを目にする事があるならば、近々でなく引き算で遠視を入れた状態、かつ、OA用カラーレンズの眼鏡を作り、モニタを見る時には、その眼鏡を使用する事をお勧めします。1万5千円ぐらい投資する価値は十分にあります。
 若いときには「モニタを凝視しないで、焦点をモニタになるべく合わせずプログラミングしている」などと眼鏡不要と考えていましたが、年齢による衰えは確実かつ平等に、誰にでも訪れます。

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