2011年6月27日月曜日

被曝・再考(3)

ここまでは、ヨウ素131とセシウム137(134)という代表的な核種に関して、考察してきた。

政府から発表されている核種の推定量を見てみよう。表5である。

さて、いくらプルトニウムが重たいからと言って、飛散しないわけがない事は自明であろう。飛散しないと言ってるやつは、頭がどうかしているから、医者に診てもらった方がいいぞ?黄砂が飛ぶんだから、プルトニウムが飛ばないわけがない。プルトニウムは飛散しませんという学者や、そういう発言をしているブログやニュースがあったならば、それは、冷静さを欠いているという事だ。もっと確信をついた言い方にかえると、それは、原子力を推進しなければならないという考えから事実を捻じ曲げているか、現実を直視できない人か、どちらか2種類のうちのひとつだという事だ。

CNIC のプルトニウム資料によると、このうち プルトニウム241は、毒性の強いアメリシウム241に変化するという。東京でもアメリシウムが検出されていたはずだ。他にも、ストロンチウムをはじめ危ない核種はたくさんあるようだ。これらの影響については、今現在、ほとんど考慮されていないのではなかろうか?

政府から発表されたのは、あくまで推定量で、1号機の排気煙などから算出したのだろうか?MOX燃料を使っており、1sv(1000mSv)の燃料棒破片の瓦礫を撒き散らした3号機の方が、プルトニウムの排出量が多いような気がするのだが・・・。

門外漢な私が、こんな事を書くのもなんだが、核種の中には、β崩壊した直後に半減期が数分という核種に変化して、すぐに崩壊を起こすものもある。そうすると、ここのページにあるような現象を引き起こすのではないか?

大気に放出されたものは、もう沈静化しているかもしれないが、高濃度の汚染水で流出されるアメリシウムは魚介類に蓄積されるのではないか?今後、水産物への影響も、かなり懸念されるのではないか?

何度考えても、楽観視できる要素なんて、ない。

次回は、発電について書く。

愛の反対は憎しみではなく、無関心

0 件のコメント: