2011年6月23日木曜日
被曝・再考(2)
「原発事故の影響で鼻出血や下痢が増えた」という話への長野県在住の血液内科医による解説
や、
放射線科医による放射性ヨードI-131の解説と木下黄太氏のブログへの反論
を読んで、医者の放射能に関する評価も2分しているんだなと思ったわけである。専門の医者が断言するぐらいだから、急性放射線障害の症状ではないのだろう。9割9分、間違いない診断だと私も思う。
しかし、これを読んでも、私には、放射能は安全です。正しく怖がろうという気には、とてもなれなかったのである。何かが引っかかる。ひとつは、このような話は、作り話ではないであろう純然たる事実が残っている事。そして、今ちょっとネット上で探せなかったが、もうひとつは、山下先生の書いたとされるチェルノブイリ甲状腺癌に関する論文の数値だ。
山下先生の論文には、ヨウ素131の影響で甲状腺に集積すると思われる甲状腺癌の発症人数が経年変化と共に記載されており、毎年、同じような人数の子供が発症していた。うろ覚えであるが、むしろ経年するごとに微増しているようにも見えたのである。この事については、強烈に違和感を感じたので、特に印象に残っていた。一体なぜ?
ヨウ素131など、半減期8日なのだから、こんなに長期に渡って影響するはずが無い。膨大な量を被曝してDNAが傷つけられ、その影響が10年も後になって出る?まさか?それとも、安全だと宣言する医者の言うように、この甲状腺癌と放射能の関連は無い?それもおかしい・・・。とにかく、ずーっと、心の中でひっかかっていた。
昨日、CNIC ニュース を見て、このあたりの謎が一気に氷解した。犯人は、セシウム137だったのだ…。しかも 2003年に発表された論文に書かれていたという…。専門家も知らなかったのだ…。セシウム137は筋肉に集積するぐらいで安全などという代物ではなく、甲状腺をはじめ、あらゆる内臓器官に集積する危険な放射能だったのだ。このニュースは、専門家こそ必見ではないか?と思う。
反証する態度を無くしたら科学は終わりだ。今の措置は、とても安全といえるレベルではないと思う。キチガイ沙汰だ。
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