2011年6月20日月曜日

被曝・再考(1)

クリス・バスビー教授のECRRは、どうも、胡散臭いようである。トンデルの論文に関する考察にあるように、これは客観的に見て、同意できる。ECRRは信用できない。これは、我々にとっても良い材料だ。この論文からは、癌等は放射線量に比例する等という因果関係が全く読み取れない。

チェルノブイリからスウェーデンまで、だいたい500キロぐらいはある。地図で見ても福島から北海道ぐらいは離れている。こんなスウェーデンでさえ、セシウムの分布図が、細かく作成されている事に、感心する。

さて、トンデルの論文であるが、論じている量が小さい。私は門外漢なので誤読しているかもしれないが、DOEで計測され発表された福島近辺の量とは、桁が違う。トンデルの論文に出てくるのは、多いところでも、80から120kBq/㎡だ。DOEは最低が、300kBq/㎡未満という量だ。しかも、桁違いに放出量の多かった3/15日に放射能雲が東京方面へ移動している。新宿区百人町の計測データも、それを示している。DOEで、未だ、何故こんな範囲程度にしかデータを計測していないのか理解に苦しむところでもある。首都圏は風評被害の混乱を考えると計測できないのか、公表していないのか?安全とか危険とか、まずはデータがあって、初めて論じる事のできるのに、それさえも拒否しているようにしか思えない。

そして、データを計れと発言すると、「放射能を正しく怖がろう」という声に阻まれて、おまえは変人奇人、他人の気持ちを考えろと諌められるような空気。正直、ビシビシ感じてます。原子力推進派も、堂々とデータを計測して、ほら?やっぱり安全だったでしょ?って、言えばいい。「集団ヒステリー」とか発言するの、やめてくれないかな?こんなチャンス、もう2度と無いかもしれないぞ???

北海道に住んでいて、放射能の降下量をチェックしているが、未だにマスクをつけなければ駄目だと思った事は無い。私はマスク無しで自転車通勤しているぐらいだ。強いて挙げるなら、「もんじゅ」が爆発した時に備えてN95を家族分用意した方が良いのかな?と考えるぐらいである。しかし、「もんじゅ」が逝ったら北半球全滅かと思うと、マスクなど何の役にも立たないだろう。

次に続きますが、今宵はこれまで(書きたいけど、いろいろと調べて消化しながら書くので、どうしてもペースは遅くなります)。

追記:経済産業省のこれまでと変わらぬ原子力発電所再開の通達を見れば、また第2弾が起こる確率は高いかもね?

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