2010年11月20日土曜日

アプリの課金は慎重に

この体験を元に、システム屋として深堀してみる。
雑誌オンラインは、推察するに、もともとウェブを主にビジネス展開しており、そこから、iPadアプリへも展開した。あるいは、iPadが出たので、ほぼ同時にビジネス展開した。雑誌の定期購読をデフォルトで自動継続するようにし、お金を取りやすい仕組みをサービスする側は、考えたのだろう。
実は、このような痛い目に合うのは2度目である。お試しで無料キャンペーン中だった Amazonのプレミアム会員を試したとき、同意した覚えもないのに、何も手続きをしないと自動的に Amazonのプレミアム会員にされてしまった事があった。さすがに、このやり口には閉口してサポートにメール連絡し、文句を書いたら、Amazonでは、即座にプレミアム会員をキャンセルしてくれた。正確に書くと、プレミアム会員の機能をキャンペーン期間の3ヶ月過ぎてから利用すると、自動的にプレミアム会員扱いにするという措置が取られていた。本人は、いつキャンペーンに乗ったのか覚えていないので、3ヶ月を過ぎたという意識もなかった。
まず iPadやiPhoneのアプリだが、インストールするのも自由だし、削除するのも自由だ。よって、定期的にお金を取る仕組みは、Evernoteなどの総合的サービスでなければ難しいと心得た方が良いだろう。アプリを削除時に何かイベントが起こるとは考えにくい。仮にイベントが起こったとしても、通信可能であるとは考えられない。アプリによる継続課金はトラブルの元である。であるからして、利用する分だけ払う仕組みが本質であり、クラウドのビジネスは、根本的には利用する分だけ払う仕組みがあっている。
仮に継続させたいとしたら、どうすれば良いだろうか?課金単位の区切りで、継続するかどうか1度だけ問い合わせるのが良いと思う。自動継続の設定ができるとしても、自動継続の設定はアプリで保持しておくべきであろう。サーバ側で自動継続の情報を持たせてしまうと、アプリが削除された場合に問題を引き起こす可能性が大だ。ハードウェアが壊れた場合などは、どうであろうか?それこそ、ユーザにとっては、お手上げではなかろうか?
 とにかく、デフォルトはサービスする側にとって都合のいい値ではなく、ユーザに迷惑のかからない値でないと、評判を落として損をするのは、サービスする側なのだ。

0 件のコメント: