#include <boost/regex.hpp> #include <string> #include <iostream> #define WIN32_LEAN_AND_MEAN #include <windows.h> std::string getEnvValue(const std::string& str) { std::string result; std::string inp = str.substr( 1, str.size() - 2 ); //std::cout << inp << std::endl; char buf[ 4096 ]; DWORD sz = sizeof(buf); if( GetEnvironmentVariable( inp.c_str(), buf, sz ) > 0 ) { result = buf; } return result; } bool replaceEnv(std::string& str) { boost::regex r("(%[a-zA-Z0-9_]+%)"); boost::smatch m; if( boost::regex_search(str, m, r) ) { std::string eval = m.str(1); std::string sval = getEnvValue( eval ); while( std::string::npos != str.find(eval) ) { str.replace( str.find(eval), eval.size(), sval ); } return true; } return false; } int main(int argc, char* argv[]) { std::string str = "%USERPROFILE%\\hoge\\fuga"; while( replaceEnv( str ) ) {} std::cout << str << std::endl; return 0; }
2017年12月19日火曜日
Windows 環境変数適用 備忘録
環境変数を値に置き換える
2017年12月5日火曜日
MSVCを使ったOSSのビルドについて
C++アドベントカレンダー2017のDAY5の記事になります。
皆さんOSS(オープン・ソース・ソフトウェア)のビルド、どうしてますか?
Linux 系だとパッケージメンテナーが存在していて、apt get コマンドや yum コマンド一発でビルドされたライブラリが取得できますし、プラットフォームが更新されれば、update をかませば一括してライブラリもそれに合わせて更新されます。
それに大抵は ./configure し、make し、make install で済んでしまいます。
Windows 環境でOSSを利用したい時、どうしてますか?
僕は毎回ソースをダウンロードしてから、install.txt や readme.txt やサイトを検索してビルド方法を試行錯誤していました。一度ビルドしてしまえば、当面ビルドの必要無いですしね?
現状を振り返ってみて、気がついてみれば、結構いろんなOSSを利用していました。
それに、会社ではサポートしなければならないOS等の関係もあり、長らくVisual Studio 2005を使っていました。情勢が変わって、Windows 7 の期限も近づいており、さすがに Visual Studio 2010 に切り替えました。これを契機にOSSのビルドを自動化して時間の効率化を図ろうと決意しました。
ちょっと脱線しますが、自動化しようと思った動機について、もう少し書こうと思います。
ひとつは、MSの提供するライブラリよりもOSSに依存した方が安全だと思った事です。ISAPI が C++でサポートされなくなったり、Regex系のライブラリが消えたり、Web系のC++ライブラリがサポートされなくなったり。特にSoapを使った独特のIDL言語を使った機構がサポートされなくなったのは、かなりの痛手です。MSのライブラリに依存することは、危険です。使いやすいからWTLでアプリを組んでいましたが、リモート・アプリケーションでのプリンタが認識できない問題で、印刷コモンダイアログを自作する羽目になりました。幸いWTLは、まだメンテナンスが行われており、Issues 等を提案すると取り込んでもらえる状況なのが救いです。Regex系のライブラリが消えた時は、移植で死にそうになりました。Soapがサポートされなくなった時は、MSはC#が大切でC++なんか気にしちゃいないと実感しました。
もうひとつは、自社で開発している既存のソフトウェアを32bit環境から64bit環境へ移行する目論見も出てきました。移行する時にOSSライブラリを個々に調べてビルドしていたら大変です。
最後は、あわよくばプルリクエストをもらって
そうやって作成したのが、こちら
build-oss-library-on-windows
です。
自動化するにあたっては、いろいろと躓きました。Visual Studio の IDE を使ってコンパイルしなければならないのが面倒で調べたところ、msBuild というコマンドで IDEのプロジェクトをビルドできる事が分かりました。ところが、このIDEはバージョン依存で正しいビルドツールを指定しないとエラーでビルドできません。正しいビルドツールの番号、気が狂ってます。Visual C++ のバージョンを判定するバッチファイルの修正履歴を見ていただければ、わかると思いますが、現実は予想の斜め上を行ってました。信じらない事に Microsoft からVisual C++のバージョンに関する公式の表がどこにも掲載されていません。
Visual Studio 製品名 | VC通称 | ツールセットのバージョン | コメント |
Visual Studio 2003 | VC7 | v70 | |
Visual Studio 2005 | VC8 | v80 | |
Visual Studio 2008 | VC9 | v90 | |
Visual Studio 2010 | VC10 | v100 | |
Visual Studio 2012 | VC11 | v110 | |
Visual Studio 2013 | VC12 | v120 | 2015がVC14だからVC12で合ってるか調べる羽目になったやんけ(#^ω^)ピキピキ |
Visual Studio 2015 | VC14 | v140 | なんで一個バージョン飛んでるねん? |
Visual Studio 2017 | VC15 | v141 | v141って |
今のところ Visual Studio 2010 win32 プラットフォームでしかビルド検証されていない状況ですが、ドキュメントを参考に是非、利用してみてください。特に自前で、コツコツと毎回ビルドされている方には使ってみて欲しいです。時間の節約になると思います。そして共闘しましょう٩( 'ω' )و
最後に…
安全という名の緊縛の言語 Java氏ね Java氏ね Java氏ね
追記:コメント頂いた。vcpkg にて、凄い勢いでビルドパッケージが構築されているので、Visual Studio 2015 以上を使う場合には、vcpkg を利用した方が良さそうです。
尚、Visual Studio を巡るバージョン情報は、@yumetodo さんにより更新されております(これ、凄い労力だな…)
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