卓球の世界チャンピオンという特異な経歴を持つ著者が、自らの経験に基づいて「非才」について書いた本です。マルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則」で、この事については、もう語り尽くされてるよ!と感じる方も少なくないのではないでしょうか?私も、読む前までは、二匹目のドジョウ本か?と考えていました。しかし、読み進めてみると、そうではありませんでした。
なかなか幅広く心理的な面にまで掘り下げられているので、人によっては面白いと感じる部分が異なるかもしれません。私は、以下の点が面白かったです。
才能とは努力した時間に比例する。ただし、目的意識を持って上達するような努力(練習)の時間に比例するのであって、漫然と時間をかけても決して才能は開花しない。目的意識を持って練習した上に人間に統合的に機能されたチャンク構造が生まれる。達人は、判断にチャンク化された能力を使用している。
先日感想を書いた「脳に悪い7つの習慣」と全く同じ事が書かれており、才能を褒めるよりも、努力した事に対して褒める方が効果的であること。
そして、スポーツ選手らしくドーピングによる能力獲得についての知見が書かれており、筋力の能力をあげるウィルスによる遺伝子ドーピングが、おそらく、もう既に行われているのではないか?といった話。
あと、"あがる"という事について、チャンク化された能力を持つ者ほど、ダメージは大きいといった話。
とりあえず、うちの坊ちゃん、すぐに「できない」とぬかして諦めちゃう傾向にあるので、「諦めるのは良くない事だよ」と、とりあえずやらせる事。そして、なるべくなら、できたから天才と褒めるのではなく、「よく頑張ったね」と褒めるようにしようと思ったのでした。(結論は、そこかヨッ!)
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