実家に帰って薦められた本の中で、面白かったのが「強欲資本主義-ウォール街の自爆」で、経済も勉強しないと不利益を被ると実感させられました。この本に書かれているのは、著者が内側から見た「お前の利益は俺のもの、俺の損失はお前のもの」という投資プレーヤの実態。ファンドもどきに成り下がった日本の銀行と、それを後押しした日本の政策について考えさせられます。
これに比べれば全部を書いていないだろうけど面白かったのが「ソロスは警告する」で、こちらは先の本に出てくるプレーヤと違ってハイリスク・ハイリターンを地でいく感じのプレーヤ。3章あたりの再帰性理論は何を書いてあるのかさっぱり要領を得ず、投資した結果を受けて世の中が波紋のように動くというような事だろうと勝手に解釈して読み飛ばしたが、基本的な世界不況の原因については深い考察がされているように思います。
そして前FRB議長であるグリーンスパンさんの書いた「波乱の時代-特別版―サブプライム問題を語る」は、外せないところでしょうか?サブプライムを発端とする複雑な金融商品を取り巻く環境に対して、各銀行等が、もっとリスク対策をしていなかったのは予想外で市場原理に沿って危険な商品は淘汰されるはずだったとしています。また、サブプライムの問題が無くても、別の問題が起こって、同じような状況を作り出していただろうという指摘が印象的でした。
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